このマニュアルは、寄港中の米国原子力軍艦の原子炉にかかる万一の事故(以下「原子力軍艦事故」という。)による災害に対する横須賀市の防災対策(以下「原子力軍艦事故防災対策」という。) に関し必要な体制を確立するとともに取るべき措置を定め、総合的かつ計画的な原子力軍艦事故防災業務を遂行することにより、市民の安全を図ることを目的とします。 原子力防災対策には、一般防災対策活動に共通あるいは類似のものに加えて以下のような特殊性があります。
これらに加えて、原子力軍艦事故による災害については、設計又は運航に関する技術的な情報が一切提供されないため、災害の予測が困難なことが挙げられます。 原子力軍艦事故防災マニュアルは、マニュアル本編、資料及び各種要領により構成します。
原子力軍艦の設計又は運航に関する技術上の情報は一切提供されないことから、原子力軍艦事故による災害の定量的な想定は困難です。 このため、「原子力発電所等周辺の防災対策について」(昭和55年6月30日 原子力安全委員会決定)において防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲は原子力発電所等を中心として半径約8〜10キロメートルの距離をめやすとすることが提案されていること等から、原子力軍艦事故による災害発生時において防災対策を充実すべき地域の範囲は、横須賀市全域とします。 [ 資料 1 - 2 - 1 「防災対策を充実すべき地域の範囲の検討について」 ] 原子力軍艦事故による災害の被害を軽減し、市民等の生命、身体及び財産を保全するために実施する業務の大綱は、以下のとおりです。
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