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「市民の会ニュース」14号(2000-3-31)

防衛施設庁、いよいよ12号パースの護岸工事に着手

 横須賀を原子力空母の母港にしようという動きの第一歩である米海軍横須賀基地12号パースの延長整備のための護岸+汚染対策工事について、横須賀市は昨年12月15日に国との港湾法による変更協議を完了させてしまい、それを受けて、防衛施設庁はいよいよ今年になって、鋼矢板や鋼管矢板を打つための足場作り、そして12号パ−スの先にあった放射能モニタリングポストの移設等、着々と準備工事を行っています。
 また3月初めに防衛施設庁は、まだ汚染対策工事も完成せず、その効果も明らかになっていないのに、12号パース延長部分の桟橋の設計を業者に発注し、延長工事について既成事実、まずその設計を開始しようとしています。
 12号パース問題は、重大な局面を迎えており、今こそ、国と市に、私たち市民の原子力空母母港と、そのための12号パース工事へのノーの声を届けていく必要があります。

原子力艦船の防災問題に立ちはだかる、米海軍の秘密主義の壁

 この間の原子力の危険性に対する世論の高まりを受け、原子力防災新法が制定され、横須賀市もこの点を大いに懸念して、国に申し入れると共に、今年になって、米海軍と原子力艦船間題を含む防災会議を3回もつという動きをしています。しかし米海軍は原子力艦船の問題については秘密主義を貫いており、自分では最悪の原子炉事故の際の対策マニュアル等を作成していながら、機密の名のもとにこれらの情報を日本側に提供することを拒み続けているのです。これでは万一の事故の際、私たち市民はなすすべがありません。
 市民の会では、今後、原子力艦船防災問題についての市との再度の会談、各方面の人々を招いて原子力艦船防災シンポ等をもつことを、検討しています。


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